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【雑談】ホームページ作成秘話~Ochi Design Worksの軌跡~

お世話になっております,弁護士の小見山です。

前回はお金に関する法律トリビアをご紹介しました。
20へぇ~くらい獲得できれば上出来ですが,皆様いかがでしたでしょうか。
(今の20代にも通用する元ネタのようで,先日少し安心しました…。)

ところで,過去の投稿を振り返ってみると,
当ホームページを開設のお知らせが
2020年12月18日となっていました。
早いもので,もうすぐ開設から2年が経とうとしているんですね。

おや,過去の振り返りを始めたぞ?
これはおそらく今回も下らない系の雑談の投稿だなと思ったそこのあなた!
えぇ,全くもってその通り!
前回に引き続き,適当な話題が見つからない小職には,
まだまだ箸休めが必要なのです。

そこで,今回は表題のとおり,
当ホームページの作成秘話を少しばかりお話できたらと思います。
ただ紹介したんじゃつまらないということで,今回は物語形式です。

開設から2年弱の時を経て今……!
当ホームページの作成秘話が明かされる……!

それでは,「ホームページ作成秘話~Ochi Design Worksの軌跡~」本編をお楽しみください。
※ 本編は現実と虚構の狭間で適当に演出を加えているほか,
 必ずしも実在の人物や団体等とは関係があったりなかったりしますので,
 信じるか信じないかはあなた次第です。

---------以下,本編-------------

何事も始まりというのは,にわか雨のようにいつも突然である。

2020年冬のある日,ボスは私に言った。

「よし,ホームページ作るぞ。」

そう言って,私と同僚の税理士に業者の選定などを指示した。

従前,私や同僚の税理士にホームページの開設に関する意見を聴取はされたことはあったが,
双方とも,ホームページはなくても良いような事務所でありたいという思いから,
消極意見を述べたと記憶している。

他方で,私は県外出身者だ。
正直県内はもとより山口市内でも同級生などの横の繋がりは全くない。

また,私がどんなアホ面の男か依頼者には事前に知られることはなかったのは幸いだったが,
法律事務所に来所される人の多くは,
ただでさえ現状や将来に不安や不満を抱えており,
ましてや法律事務所という一般的には敷居が高いとされている場所に来所することに
戸惑いや不安を抱いて来所されることが多いはずであるから,
その点において,予め相談する相手の顔が見れるというのは,
依頼者の利益に資するのではないかという思いもあった……
ような気がするが何も考えていなかった気もするので,今となっては分からない。

ボスから指示を受けて少し戸惑う私に,ボスは続けて,こう言った。

「これからはホームページくらいは当たり前の時代。君たちの時代にはホームページがないことがかえってマイナスと考えておくべきではないか。」

広告媒体はInstagramやYoutube,TiktokなどのSNSが主体で,
ホームページというのはかえって古いのではないか
なんて思っていたら,更にボスは言う。

「ホームページを広告媒体と考えるべきではない。依頼者が事前に事務所の雰囲気を確認するために使うくらいで思っておくのが穏当。」

ボスは私の心を読めるのだろうかと一瞬ヒヤッとしつつ,
そういうわけではなさそうなので,
早速業者を選定するため,そそくさとインターネット上でサーフィンを開始した。

こうして,この日から私のOchi Design Worksとしての業務が開始されたのであった。

業者を選定するに当たり,
ボスからの指示は大きく二つ。
一つは,当該業者自体のホームページのデザインにセンスがあること
一つは,当該業者のホームページの起動が速いことだ。

前者は,当然ながらホームページを作成する者にセンスがなければ,
作成されるホームページのデザインにも自ずから限界があるはずであるから,
指示内容は十分理解はできた。
しかし,私自身に美的センスが全くなかったため,業者選定の時点で私は絶望しかけた。

また,後者は,要するに当該ホームページのデザイン性を重視する余り,
ホームページのデータ容量が多く,
閲覧するのに時間を要するものは除外するということだ。
確かに,デザイン性を重視すればそのような可能性は高く,
実際に,動画などを取り入れた業者も散見され,閲覧に時間がかかる場合もあったため,
指示内容は極めて合理的だった。
ただし,私の隣でガラケーを操作する同僚の税理士は「どのホームページも遅いです。」と苦笑いをしていた。

その後,とにかく数で勝負だと言わんばかりに複数の候補となる業者を提案しては却下されるという日々が続いた。
それはもう続いた。2時間くらいだったかもしれないけど,続いたったら続いた。

こうして紆余曲折を経て,業者の選定を終えた後,
実際に事務所に来所してもらい,デザイン業務を委託する運びとなったのだが,
ここでボスから思わぬ質問が飛んできた。

「ところで,ホームページのデザイン案はできているのか。」

Ochi Design Worksでは,法律事務所と同様,
打ち合わせの事前準備として可能な限りの準備をして臨むのが当然の前提であった。
何よりデザインという抽象的なイメージの伝達は困難を極めるため,
依頼する側で具体的な案を提示するのは至極当然であった。
美容室でも口頭で伝えるより,ヘアカタログ見せた方が早いのは,最早周知の事実である。
しかし,そんなことはすっかり忘れて業者の選定が完了したことに安堵していた私にとっては,
まさに寝耳に水であった。もはや寝耳にハバネロくらいの衝撃であった。

美的センス皆無の私にとってホームページのデザインなど殆ど不可能な業務である。
しかしながら,指示された以上,やり遂げるのが従業員である。
私は,拙いながらもWordを駆使しながら,
何となくイメージしていたホームページのデザインを形にすることにした。
また,素材となる写真も購入するくらいなら自分たちで撮ろうと謎のクリエイティビティを発揮し,
同僚の税理士と協力しながら色々と撮りまくった。
当時の私は,中古のデジタル一眼レフを購入したものの使い所がなく持て余していたこともあり,
ここぞばかりに写真を撮ったのを鮮明に憶えている。
何を撮ったかはもはや憶えていないが,
構図など意に介することなく,とにかく背景ぼかすことに命をかけていた。
ちなみに,ホームページ末尾の事務所内部の写真は,
私が撮影したものをとてつもない加工技術を駆使して良い感じにしてもらったものである。加工ってしゅごい。

紆余曲折を経て,デザイン草案を一定の形にした後,
更にボスのイメージともすり合わせをしながら,
数週間かけて草案を完成させた。
当時の資料が一部残存しているので,興味のある方は以下のリンクを参照されたい。

ホームページレイアウト(改訂15版)

ご覧いただければ分かるが,
当ホームページのトップ画面のデザインは,
当初から一貫してボートを漕ぐ画と決まっていた。

これは漕ぎ手のごとく,まさに馬車馬のように働くべしというボスから従業員へのメッセージなのではと思っているが,
どうやらボスのこだわりポイントらしく,詳細は未だ不明である。
いずれにしても,事務所内において,「法律事務所っぽい」ホームページは避けたいという共通意見もあり,
何より爽やかさに欠ける私の顔面を公開する以上,
少しでも爽やかな画像で中和する必要もあったため,
その意味でボートの画は最適解なのであった。

こうして完成した草案を参考資料として臨んだ業者との打ち合わせは,
極めて円滑かつ迅速に終了した。
円滑な打ち合わせのために準備していたものであるが,
費やした労力を考えると何だか物足りないなんて思ったりもしたが,
そんな思いとは裏腹にその後も順調にホームページの作成は進み,
令和2年12月,当ホームページが公開されるに至ったのである。

こうして,短く,しかし出来ればもうやりたくないと思う程度には濃い
Ochi Design Worksの業務が終了した。
私は,おそらくもうOchi Design Worksとして業務をすることはないのだろうという
ある種の寂しさに似た感情と少しの達成感を胸に法律事務所の通常業務へ戻るのであった。

・・・この時はまだ,後に激動のホームページ改定をすることになるとは知らずに。

                           つづく(※続きません。)

---------以下,本編-------------

さて,「ホームページ作成秘話~Ochi Design Worksの軌跡~」
いかがでしたでしょうか。
いやぁ中身がないなと自分でも驚いています。
映画館だったらお金返して欲しいと思うレベルなので,
ここまでお読みいただいた方はきっと時間を返せと思っておられると思います。

なお,ホームページのトップ画面の秘密については,
当職にお問い合せいただいても分かりかねるので,
気になる方はボスまで直接お問い合せくださいませ。

さて,仕事しますか。

  令和4年9月吉日
                弁護士 小見山 岳