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【独り言】~相続税,関係あるのはどの程度?~

こんにちは。
税理士の越智満です。

3回にわたって相続税と贈与税の取扱いをつぶやいてきましたが,
「相続税ってほんまに関係あるん?」
と,疑問になります。

実は,
”相続  ”は100人中約8人
しか関係がない税金です(財務省:相続税・贈与税に係る基本的計数に関する資料より)。
令和元年の数値ではありますが,そんな程度なんです。
でも,
”相続”は100人中100人に関係があります。
私も含めて人間はいつか亡くなるからです。

自分が亡くなるときにどれだけの財産が誰にわたるのか。
相続人としては,
「お金等のプラスの財産ならうれしい」
「借金等のマイナスの財産ならうれしくない」
ですよね。
場合によっては,不動産といったプラスの財産でも
「田舎にあるものは,管理が大変なだけで要らない」
と,マイナスになることもあります。

「まぁ,自分には財産はないから」
と,考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが,
通帳1つでも財産になります。

相続財産が少額でも争いになることがありますし,
不動産等の分けにくい財産もあります。
なので”相続”にあたっては,
1 自分にはどんな財産があるのか。
2 その財産はいくらになるのか。
3 その財産を誰にあげたいか。
4 その時に税金はかかるのか。
この順番で一度検討してみることが大切だと思います。

財産がプラスなら遺言を作成してみても良いですし,
財産がマイナスなら相続放棄をするよう相続人に伝えておいても良いと思います。

検討の際は,
小見山弁護士のシリーズ
【雑談】遺言で残したのは遺恨?~遺産相続あれこれ~
を参考にされるのが良いと思いますよ。
ちょうど前回の投稿で完結している”はず”です。

 
 
 
 

最後に,
相続に関する税務相談で,
「相続で財産をもらったら所得税がかかりますか」
といった,質問がよくあります。
答えは
「所得税は課税されません」
となります。
相続後の賃貸収入等はもちろん所得税の対象となりますが,
相続財産は所得税の計算には含めないので,
所得税は課税されないということです。