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【独り言】~エコシール野菜や米に貼ってます~

こんにちは。
税理士の越智満です。

この前スーパーに行きました。
すると、一部の野菜やお米にエコ50やエコ100というシールが貼ってありました。

ところで、エコ50やエコ100とは…?

これは、山口県内で生産される農産物のうち、
1.化学農薬・化学肥料を減らした農産物
2.その農産物を主原料とした農産加工品
であることを認証する「エコやまぐち農産物」という山口県の制度です。
農林水産省では、これらの農産物を特別栽培農産物と呼び、いわゆるオーガニックとも区分しています。

それぞれの違いを簡単に言うと、次のようになります。
○ エコ50
作物を前回収穫したときから次に収穫するまでの間、
山口県で一般的に使われる農薬と化学肥料を半分以下にして育てられた作物
○ エコ100
作物を前回収穫したときから次に収穫するまでの間、
原則として農薬と化学肥料を使用しないで育てられた作物
○ オーガニック
作物の種まきの2年前以上前から次に収穫するまでの間、
原則として農薬と化学肥料、遺伝子組換え技術を使用しないで育てられた作物

まとめると、
エコ50 → エコ100 → オーガニックの順に、
化学物質を少なくして自然界の力を利用して育てているイメージです。

農薬や化学肥料を減らして作物を育てることは難しいようで、
いずれにしても従来の育て方より、生産者の方が手を掛けて生産していることが伺えます。
しかし、オーガニックはなんとなく知っていても、エコ50やエコ100を知らない人は多いのではないでしょうか。
せっかく「オーガニックに近いよ」って言う商品を作って表示しているのに、
消費者がエコ50やエコ100の存在を知らなければ、意味がなくもったいないです。
また、生産者さんがせっかく苦労して作った農作物なのに、
消費者が制度を知らなければその生産者さんの苦労の甲斐がありません。

そこで、
エコ50やエコ100の表示がある商品の上に「エコやまぐち農産物」の紹介ポップをしっかり付けて、
さらに山口県の紹介ページにアクセスできるQRコードも表示してみては?
と思いました。

ポップを付けるだけでエコ50やエコ100の存在を知る機会が増えるし、
興味のある人はQRコードから山口県の紹介ページを閲覧し、
作物の栽培管理記録がみられるので、さらに詳しく知ることができます。

山口県では、住民の安心・安全、そして環境問題への取り組みとして、
化学物質の使用を減らし、自然界の力を利用した、
エコ100とオーガニックで育てられた農作物を徐々に増やしたいと考えているようです。
また、世間的にも健康志向が高まっていたところ、
新型コロナウイルスの影響でさらに健康への意識が高まっていて、
オーガニックも需要が高まっているので好機です。

近年、気候変動等で苦労されている生産者さんもいらっしゃると思います。
しっかりPRをされて、「エコやまぐち農産物」の認知度が広がればいいですね。

※1 農林水産省が定める、日本農林規格(JAS)の有機農作物をオーガニックと表示しています。
※2 エコ100やオーガニックは、一部使用が認められている農薬があります。
   そのため、これだけ厳しい制限があっても、消費者の誤認を招くことから「無農薬」という表示は禁止されています。