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【独り言】~時代でも簿記の基本は変わらんなぁ~

こんにちは。
税理士の越智満です。

6月13日、第158回日商簿記検定が行われました。

私は平成19年に簿記の試験を受験したのですが、
当時と比べて試験の制度が少し変わってきているようです。
私が受験をしたころは年3回の受験機会でしたが、
昨年末頃から「ネット試験」の受験が可能ということで、
年3回以外にも受験ができるようになったみたいです。

試験というと、
問題用紙と回答用紙が配られるイメージが強いですが、
ネット試験では、問題と回答のいずれもパソコンの画面に表示され、
手元には計算用のメモ用紙だけが配られる型式だそうで、
なんと、合否は試験終了後すぐに自動で判定されるとのこと。
私が受験していた頃と時代が変わったなと感じます。

試験制度もそうですが、
会計基準も時代に応じて少しずつ変化しています。
しかし、
簿記の基本的な考え方は時代が変わっても変わっていません。
そもそも、現代でも使われている複式簿記は、
13世紀〜15世紀頃に海外で発案されたもので、
日本に複式簿記が入ったのはもう少し遅いかもしれませんが、
本当の侍がいたころには出来上がっていた仕組みです。
その仕組みが今でも変わらず残っているというので、
目に見えるものなら、
重要文化財や世界遺産と同様なんじゃないかと思うくらいの大発明です。

そんな簿記の基本的な考え方はたった2つです。
では、簿記の基本的な考え方とは・・・

基本的考え方その1は、
全ての取引が次の5区分に分かれるということ。
①資産、②負債、③純資産、④収益、⑤費用

基本的考え方その2は、
左右(貸借)の金額の合計が必ず一致するということ。

この2つの基本的な考え方により、
仕訳(各取引の分類分け)をし、
勘定科目ごとに集計して、
事業の経営成績と財政状態を把握する書類(決算書類)が作られています。

時代は変わっても基本は変わらない。
変化に対応する必要はあるけど、
基本が大切だなと改めて感じた今日この頃でした。

※ ネット試験は日商簿記2級と3級で実施されています。