【雑談】徒然なるままに2~またしても雑談です~
お世話になっております,弁護士の小見山です。
いやぁ暑い。とにかく暑い。
関東方面では最高気温が40℃になった日もあったとか。
雨季とはいえインドでさえ今は33℃とからしいので,
インドより暑いと思うと,なおのこと暑い気がしてくる今日この頃です。
小職が小学生,中学生の頃は,もしかしたら高校生の頃でさえ,
30℃を超えたらまぁ暑い夏だわ,
たまに35℃を超えるかしらという程度だったような気がしますが,
最近は平気で35℃を超える日が続くので,
いよいよ地球が風邪でも引いたんかと思ってしまいます。
前回投稿でも海水温度がおそらく上昇しているなんてお話をした気がしますが,
近年の暑さは本当に異常だなと感じます。
児童や学生さんにとっては,楽しい楽しい夏休みの季節ですが,
事務所のお知らせでもありましたとおり,
弊事務所も夏期休暇を頂戴しておりました。
ご迷惑おかけしておりますが,何卒ご容赦ください。
小職も10日に神奈川に帰省させていただき,
翌11日の昼間は祖母の3回忌で親族で集まり,
夜は関東の友人らと食事して,
12日には帰山した上で,
その足で長崎にいる知人を訪ねて参りました。
だいぶ過密スケジュールにしたせいか,
はたまた観光中の猛暑のせいか,
14日には帰宅したのですが,
久方ぶりに熱を出してしまい,
後半はほぼ寝ておりました……。
何のために前半に予定を詰め込んだのかと情けなくなるとともに,
もう学生の頃のような若さはないんだなと痛感した次第です。
ちなみに,長崎では出島などを観光したほか,
前々から行きたいと思っていた
原爆資料館に行って参りました。
確か広島でも入館してすぐに原爆投下前の写真があったと記憶していますが,
長崎の原爆資料館でも,
入館すると最初に原爆投下前の長崎の街の様子が展示されていました。
そこには,戦時下とはいえ,
また今とは時代は違えど,
確かな日常の風景がありました。
その後の展示は言わずもがな凄惨たるものでしたが,
入館直後に見た日常の風景が一瞬にして灰燼に帰したと思うと,
何とも言えない気持ちになりました。
小職が高校生2年生の時,
修学旅行で沖縄を訪れたのですが,
その際,ひめゆり学徒隊に所属されていた方からお話を伺う機会に恵まれ,
いかに酷い惨状であったか,
気を失い,目を覚ました時に倒れていた先輩の背中から,
うじが湧いていた光景など,
実際に目や鼻で体験した
非常にリアリティのある体験談はとても強烈でした。
ただ,恥ずかしながら正直に言えば,
当時の高校生の小職には,
どこか遠い国や時代のことであって,
今現代の自分のこととして,
あるいは自分にも起こり得る出来事としては,
受け止められていなかったような気がします。
今も本当の意味ではそうは思えているかも怪しいとさえ思います。
というのも,当時の戦時下の日常と
現代の自分が暮らす日常があまりにも違うと認識している,
あるいはある種の共感を持った同一性ないし連続性のあるものとして,
認識できていないんだろうなと思うのです。
もっと歴史を学べと言われればそれまでなのですが,
例えば,当時の思春期の,いわゆる青春時代における
恋愛事情ってどんなだったのかとか,
上司や先輩から「今時の若い者は」とか言われたりしていたのかとか,
「戦時下」という特殊な環境であっても,
やはり人間が社会生活を営む上では,
今とそう変わりない実に世俗的な意味での「日常」がそこにあったのではないかな
と思えて仕方ないにもかかわらず,
それをどうにも肌感覚で感じることができないのです。
戦争の悲惨さを伝えるためには,
それと同じくらい,あるいはそれ以上に,
その時の「日常」を伝えること,
また次世代側も聞き取ることが肝要なのではないかなと思うのです。
当時高校生の小職は質問できませんでしたが,
「推しはいましたか」くらい質問しても良かったのかもしれません。
何はともあれ,平和な時代を築いてくれた先達に感謝しつつ,
今後も日々精進していこうと思ったお盆でした。
最近の日本列島の猛暑は何だか異常な気がしてならないので,
皆様くれぐれも体調にはお気を付けくださいませ。
令和6年8月吉日
弁護士 小見山 岳